意外に知られていないステンレスの性質を紹介。あなたの時計は大丈夫ですか?



ステンレスは本当に錆びないのか?

サビないはずのステンレスがなぜサビるのか?サビないという認識が一般的なようですか、事実は『サビにくい』金属ですが、ある条件を満たした場合、サビが発生します。
もともと、ステンレスという素材は空気に触れると表面に薄い皮膜を形成する性質を備えています。定期的な空気の循環があることで、この薄い皮膜を維持し、酸化(サビ)を防いでくれるのです。しかし空気の循環が難しく、水分や塩分が留まるような条件の場合にサビが発生するのです。
ステンレスにサビが発生するしくみ

@人間が汗をかく
人間は気づかないうちに腕から多くの汗が放出されます。塩分を含んだ汗は、ステンレスにとって避けたいものです。

A汗がステンレスの表面につく
ステンレスは2層になっていて、本来の素材を保護する薄い膜によって守られている。そこに汗が付着する。

B汗を放置しておくと、化学反応が起こる
汗に含まれた塩分などによって科学変化が起こる。ステンレスを守っていた薄い膜とステンレス自体が破壊される。

しかし、どんな場合にもいえるのが、サビが進行する前にオーバーホールと洗浄を施せば、防水機能が維持できる機関を延ばすことが可能ということです。人も時計も不具合が起きる前の予防、検診が重要なのではないでしょうか。


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